カテゴリ:本( 8 )


2008年 01月 12日

[書評]とてつもない日本

とてつもない日本
麻生 太郎 / / 新潮社
ISBN : 410610217X




第1章 アジアの実践的先駆者
第2章 日本の底力
第3章 高齢化を讃える
第4章 「格差感」に騙されてないか
第5章 地方は生き返る
第6章 外交の見返り図
第7章 新たなアジア主義

日本国元外務大臣だった麻生太郎の著書。これは日本という国がどれほど世界に影響を与えているすばらしい国であるか、その国に住んでいる日本人に語りまだまだこの国は捨てたものではない、まだまだすごい底力を秘めている国だということをポジティブな視点から語られている。

現在のネガティブな面も現実に即して改善していこう、または考え方を改めようと伝えている。
ニートに関してはサラリーマン以外の選択肢がない魅力的な社会だから生まれているが、それは悪いではなく残念な状況だとする点や高齢化社会は老人力が発揮される社会に考えを変えるというのはその例。

第7章の展開は総理になって(2008年現在)、実現させてほしかった。金をばら撒いているだけではなく、世界のために実のあることをしていく姿が日本のためになるという姿勢を外交の結果から表していることも理解した(中央アジアとの関係、CLVと日本など)。

麻生氏はこんなすごいことを行ってきた日本なんだから、世界にどんどん活躍できると真に思っていること。それが政治家レベルでいるという点がわかったという点もこの本の収穫。
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by endodyssey | 2008-01-12 14:28 |
2007年 12月 23日

ネットで人生、変わりましたか

ネットで人生、変わりましたか?
岡田 有花 / / ソフトバンククリエイティブ
ISBN : 4797337370





まえがき
2003~2004
2005
2006~2007
あとがき


主な記事
はてな/mixi/GREE/デイリーポータルZ/百式/オンザエッジ/
ライブドア/paperboy/youtube/字幕.in 他
本人クリスマスネタ記事


ひとこと思いつきまとめ箇条書き
・インターネットによって何かが変わった一人ひとりをインタビュー
・ネットが人生をどう変えるのか、ネットとは何なのかというスタンスで書いている
・ITMEDIAでまとめた掲載当時の記事をそのまま載せ、後日談をコメントとして追加
・「はてな」記事が多い。それだけインタビューを重ねている
・事前情報をしっかり当たり、それをインタビュー本人に伝えているので、軸がぶれず
 面白い、惹きこまれる記事になっている。
・ネットでの流行り(いい悪い含め)をしっかり記事にしているので今ウェブで何が語られているか
 見たいときにいい時系列の確認ができる。この4,5年の流行をこの本では切り抜いている。
・2007年5月までの丸4年分までを掲載、今であれば初音ミク&クリンプトン、ニコニコのその後もあるはず。
・クリスマスネタは売れない芸人よりよほど頑張っている。ただ、30代に入ったときにそれが
 できるかという点もあるので、早々に結婚宣言してそのネタからは引退を図るのが吉。
 芸人→文化人みたいな感じで。
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by endodyssey | 2007-12-23 18:19 |
2007年 12月 07日

[書評]「関係の空気」「場の空気」

「関係の空気」 「場の空気」 (講談社現代新書)
冷泉 彰彦 / / 講談社




はじめに
第一章 関係の空気
第二章 日本語の窒息
第三章 場の空気~『「空気」の研究』から三十年
第四章 空気のメカニズムと日本語
第五章 日本語をどう使うか


日本語は非常に省略された使い方ができる言葉でその相手の関係の空気やその「場」の空気から肯定にも否定にも使える。この日本語に密接にかかわり、重要な要素となる空気が言葉をどのように作用させているか言語化されたのが本書。良い面、悪い面それぞれ取り上げている。

「空気嫁」(くうきよめ)と言われるくらい、「空気」が言葉を変える影響力を持つのが日本語と言ってもいいくらい強いものだが、日本語は昔から空気を使って、または読んで上手くコミュニケーションを取っていた。勝海舟と西郷隆盛の腹芸対談もその関係の空気が良く表されている例として挙げられている。

空気発生機としての日本語という考え方も面白い。少子化問題や長時間労働も空気という観点から見て原因を追究している。場の空気に入らない(入れない)人間は自然に排除されてしまうシステムとなっているという考えは共感できる。

失われた日本語というより、窒息気味な日本語を息ができるようにする提案が本書の肝で、その人との対等性が空気で覆われている社会には有効であり、対等であるにはです・ます調で伝える(丁寧語)というスタンスはわかりやすい。

より一層、空気という妖怪が支配する社会で、相手や場の関係を保ちつつ、自分の言葉を潰さないためにも空気を知り、実行するという考えを提起させてくれる良書。

         
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by endodyssey | 2007-12-07 19:03 |
2007年 12月 03日

[書評]ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる

梅田さんの本。今さながら読んだ。これまでとこのweb2.0とこれからを日本とアメリカの例を引き合いに出して論じている。

今の場所がどこにあるのか、それを明確に示し、自分たちがいるこちら側の世界とwebの向こうのあちら側を今後どのように結んでいくか、それがこれからの時代を生きる鍵になるんだなと感じた。

ウェブ時代をゆくを読む前の導入としてじっくり読めた。
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by endodyssey | 2007-12-03 08:10 |
2007年 11月 25日

[書評]国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて

国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて
佐藤 優 / / 新潮社
ISBN : 4104752010



序章 「わが家」にて
第一章 逮捕前夜
第二章 田中眞紀子と鈴木宗男の闘い
第三章 作られた疑惑
第四章 「国策操作」開始
第五章 「時代のけじめ」としての「国策捜査」
第六章 獄中から保釈、そして裁判闘争へ
あとがき


外務省に入省、ロシア専門家として外交に従事。インテリジェンスの世界で働いてきた佐藤優の処女作。2002年5月の国策捜査で背任容疑で逮捕された512日間の拘置所での闘争を舞台にしている。

これほど濃密な描写でぐいぐいと読ませる本もなかなかない。しかも、これがノンフィクションということであればなおのこと。著者の視点で自論に基づいて書いているので、ある意味ミステリ・サスペンスなのかもしれない。

正直、当時は鈴木宗男逮捕の一幕とその後のワイドショー報道が大きくて、それ以外の逮捕者の記憶がするりと抜け落ちている。だからそれが勿体無いと思うと同時に新鮮に感じられるところもあると思う。

第3章までのロシア外交の立役者としての活躍もさることながら(田中眞紀子と鈴木宗男の応戦と国防あたりも面白い)、4章以降の国策捜査が一層面白く感じる。西村検事との手は組まないが、それぞれの理想から仕事を行い、ぶつかりあいながら着地点をお互いで探しあう。敵同士で分かり合えないながらも理解を示し、ある事実と正義に立ち向かおうとしている様は地味ながらも状況が視覚化されるような感覚が起きる。

サイドリードとしては拘置所の食事が美味しい、タマ入れの有無など小ネタも満載。

どうせなら森まで出てきてぐしゃぐしゃにやって欲しかったという気持ちもある。

佐藤氏の国のための正義がこの事件を引き起こしたというくだりには納得。
「対ロシア外交等への思い入れの強さが事件を引き起こした」という評価は客観的に見て正しい。2000年までに是が非でも北方領土問題を解決し、日露平和条約を締結するという国家目標に真摯に取り組んだが故に私たちは「国家の罠」にとらわれてしまったのだ。(p.393)


佐藤氏の今後の著作もどんどん読んで行きたい。
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by endodyssey | 2007-11-25 22:18 |
2007年 11月 22日

若者はなぜ3年で辞めるのか?

若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来 (光文社新書)
城 繁幸 / / 光文社
ISBN : 4334033709




はじめに 「閉塞感の正体」を見きわめる
第1章  若者はなぜ3年で辞めるのか?
第2章  やる気を失った30台社員たち
第3章  若者にツケを回す国
第4章  年功序列の光と影
第5章  日本人はなぜ年功序列を好むのか?
第6章  「働く理由」を取り戻す
あとがき


個人的ポイント

・今求められる転職市場での人材像考察 コアとなれる能力・一定の専門性
・年功序列制度の崩壊 若者のただ働き、将来の見返りが少ない 空手形をつかまされる
・サラリーマンとビジネスマンの違い
・日本の現状の成果主義 年功序列の言い換え
バブル世代が一番の貧乏くじ→20代転職市場存在せず、30代で年功序列は崩壊逃げられない
・新卒正社員のレールを逃すと負け組みに落ちる社会システム
・体育会系、従順な羊
・働くこと、やりたいこと、レールを降りること
・自分で道を決める、自分の動機と向き合う
・自分が生きるための見出す
・将来の飯のありつき方「だけ」を考えて今を生きない
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by endodyssey | 2007-11-22 22:13 |
2007年 11月 06日

尼損の罠

はてな経由で知ったのですが、Amazonの分割発送が変わったようです。
注文の合計金額が¥1,500(税込)以上でも、商品代金が¥1,500(税込)に満たない商品には、配送料が加算されますのでご注意ください。詳しくは、以下の表をご覧ください。


今までは500円の商品を3つ買って分割発想しても合計金額が1500円だったので、送料無料となるんですが、これからは単品で1500円を超えていないとそれぞれ送料300円が追加されるもの。

一番近い例だと、6月に530円の漫画本2冊と1050円の小説1冊で計2110円だったものが、
送料が300円x3冊分かかって3010円となるもの。

まぁ、物には全て配送量がかかるわけで、それを様々なサービスを使って、送料分の金額を別でカバーしてきたのが、このところの原料高騰で立ち行かなくなったというところかな。

amazon的にはここで、プライム会員(年会費3900円)になろうという動きとなるでしょうが、
別にamazonで買わなくても他のネットショッピングもリアル書店もあるわけで、庶民的に
選択肢を考えるいい機会となったところ。

 ちなみにもう既にamazonで8枚組DVDを予約していることは内緒だ。

***

「価格はあなた次第」のレディオヘッド新作、幾らで売れた?
支払金額の分布 0 62%
0.01~4ドル 17%
4.01~8ドル 6%
8.01~12ドル 12%
12.01~20ドル 4%
(資料:comScore 調査期間:10月1~29日)


私は17%の一人ですな。
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by endodyssey | 2007-11-06 21:46 |
2007年 09月 17日

村上春樹の新刊:走る

買うという欲求はなかなか消えない。お気に入りの作家やアーティストの最新刊は買うリストに入っている。読書の秋、芸術の秋。読みたい聴きたいリストは100を超えている。

ちょっとリストをまとめていたら村上春樹が来月走ることについての本を出すことを知ったので、大昔BRUTASで文体とマラソンについて書いていたなぁと思い出して部屋の奥からその雑誌を見つけてきた。ちょうど8年前か。そのときからカフカがあって、云々あって、ようやく出すのかぁという感じ。ま、この時のはインタビュー形式なので走ることをどうまとめるか楽しみなところ。私も2月の東京マラソンにエントリーしたので(抽選に通ればだが)、これは参考になりそう。
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by endodyssey | 2007-09-17 14:43 |